2019年09月12日

絵本「ざしきわらし」(えほん遠野物語) 紹介・レビュー


こんにちは、私です。(*^_^*)
今日紹介したい本は、「ざしきわらし」(えほん遠野物語)。誰もが知っている、有名な怪談のひとつですね。



原作である「遠野物語」(柳田国男 著)から、”ざしきわらし”のお話を抜き出し、絵本として仕上げた作品。

ざしきわらしのお話はいろいろなものを見聞きしますが、居着いた家に幸福をもたらす、神とも妖怪ともいえない存在というイメージは皆共通のものでしょう。(`・ω・´)

いつの間にかそこにいて、いつの間にか消えている。男の子なのか女の子なのか、それすらも判然としない、怪しく不思議な存在。
―――ざしきわらし。

その魅力がたっぷり詰まった一冊です✨

「ざしきわらし」(えほん遠野物語)
原作・柳田 国男 文・京極 夏彦 絵・町田尚子

ざしきわらし―――。この神がいる家は栄えるという。

その姿は幼い男の子とも、女の子とも言われ、時に二人一緒であったりもする。

町の学校に通っていた娘が帰省した時のこと。廊下で出会った、見知らぬ男の子。

直感のままに、ざしきわらしだと思った。

ざしきわらしが住まうと伝えられる家は、少なくない。

長者の孫左衛門の家には、二人の童女の神が住むと伝えられていた。

あるとき、童女たちが別の村の某の家に住処を移し替えたことがあった。

その後、孫左衛門の家は滅び、某という家は栄えたという。

遠野に伝わるざしきわらしとは、そういうものである。


以上があらすじです。


本作は、極端に少ない文字数で簡素に語られる伝承に、美しくもインパクトの強い絵で魅せる作品でした。

特に、ざしきわらしの”瞳”が怪しくも美しく、一目でこの世のものではないと感じさせるほど。

百年をこえて語り継がれる、ざしきわらしという怪談は、単なる昔話とは言えず、創作話と断じてしまうのも違う気がします。

その独特な世界観を鮮明な絵で、巧みに表現してありました。😃


作者である京極夏彦氏は、『魍魎の匣』(講談社文庫)『後巷説百物語』(角川文庫)で有名な直木賞受賞作家。

淡々とした語り口は落ち着いていて、テーマが持つ怪しい雰囲気をより良くしていたと感じました。


原作である「遠野物語」(柳田国男 著)には、他にも興味深い話が収められています。しかし、現代人からすると文体が古典的で、少々読みにくいこともあるでしょう。

そういった意味で、この絵本は分かりやすく、子供に読み聞かせるにも最適です。👍


数多く伝えられる”ざしきわらし”という怪談の、原点となるお話。是非、多くの人に知って欲しいと思いました。

もしも、絵本が気になったら、こちらからどうぞ。

ざしきわらし (えほん遠野物語) [ 柳田国男 ]

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他に、町田尚子氏と京極夏彦氏のタッグが描き出す人気の絵本がありますので、合わせて紹介させてください。

いるのいないの (怪談えほん) [ 京極夏彦 ]

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それでは、また✋







posted by 渡鳥カモメ at 19:55| 富山 ☁| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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